頑張らないご飯

仕事と育児をしながら作る簡単ご飯の記録。作るのも食べるのも大好き!でも時間がない。だいたい作業時間は40分。日々のかっこつけない献立と、他愛ない日常を書いたブログです。

娘誕生記③〜私がメアリージュンになるまで〜

見てくださってありがとうございます。

 

いい天気ー子どもたち外で近所の子と出会えて嬉しそう。友だちともっと会いたいよねー。6月から学校始まりますように。

 

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昨日の献立は〜

#エビフライ

#コンソメスープ

 

エビフライは消耗するのでサイドがかなり簡素になります。でもみんな喜ぶんですよ〜

 

 

長々と書いてます娘誕生記、今日でおしまい。

 

無事に出産という任務を終え、私も娘も経過順調で予定通り退院しました。入院中はそれほど娘は泣くこともなく、新生児サイズのオムツがガバガバで驚いたり、ミルクの量、20cc!そんだけ!(保育園では新生児がいないので200とかペロッと飲んでまだ飲むぞーと泣く子をみていた)と驚いていました。

 

退院後。産むまで知らなかったことが多すぎる。

赤ちゃんって最初から上手におっぱい飲めないんですね。そして私も全然出ない。うまく吸えない→出がよくならない→切れて出血(激痛)→授乳が怖い→うまく吸えない→…の負のループが完成。結局入院中はほとんどうまく飲ませられずに終わり、コツを得ないまま1月ほど悶絶しながら授乳していました。恐怖でしかなかった。産前のイメージでは「いつくしみ…」みたいな表情で授乳する予定でしたけど、鬼の形相。

 

なんとか授乳できるようになるけど、娘はとにかくよく泣く子で、足りてないのかとミルクを足していました。検診で体重がドーンと増えてて、「めっちゃ母乳出てるから足さなくていい」と。そうやったんか…なんで泣いてるん。

 

今思えば、娘はとても感受性の強い子どもなので、きっと赤ちゃんの頃からあちこちアンテナを張り巡らして、敏感だったんでしょうね。

 

しかし新米ママにそんなことは分からん。赤ちゃんておっぱい飲ませて、おむつ替えたら泣き止むんちゃうの?

仕事の時は、「赤ちゃんは泣くのが仕事」なんて割り切ってきたのに、24時間体制で仕事をしまくる赤子に疲弊。泣いてないときにまで泣き声が空耳で聞こえてきます。「泣き止ませなきゃ」って一日中思っていました。あの頃の私に言いたい、別に泣き止ませなくていいやん。

 

娘は夜も昼も布団の上では30分しか寝ません。外に出るか抱っこなら長く寝てる。

実家では上げ膳据え膳、家事は何もしなくても良かったけど、両親は働いていたので日中は赤ちゃんと2人。いや自営業なんで同じ建物にはいるんやけど、仕事しながら私の分まで家事をしてもらってるのに…という気持ちと、私が抱いても泣き止まないのに母が抱くと泣き止むことが多くて、自分でできるようにならないといけないって焦りがあって、極力頼りたくありませんでした。

 

が、明け方赤ちゃんを抱いてフラフラと千鳥足で白目剥きながら歩く娘を見つけたら、父も母もびっくりして代わってくれていました。常に私は目が半分くらいしか開いてなかったと思う。ちゃんとご飯食べてるのにどんどん痩せて、1ヶ月後、実家から帰る頃には妊娠前より体重が落ちていました。

 

そして自宅に帰ってからも娘は変わらず30分しか寝ない。

かわいいよりしんどいが圧倒的に勝っている。そんな自分がとてもダメな気がして。私の出産は友人たちの中では早い方で、身近に子どものいる友だちが少なかったので、誰にも言えませんでした。昼間に赤ちゃんを連れてしか出かけられないけど昼は友だちみんなバリバリ働いている。おまけに職業が保育士。親戚には「プロでしょう、いい子に育つね」なんて言われ。夫の仕事は忙しく、娘は粉ミルクを拒否するようになり、ますます誰にも代わってもらえない。訪問してきた保健師さんに「肺が強くなると思って、泣いてても少しくらい見守っていいのよ」って言ってもらったけど、アパートだったのでどうしても気になってしまう。抱っこ紐に入れると落ちそうな勢いで暴れるので布団で寝てくれてる30分の間に家事をこなす。

 

はい、メアリージュン(ドラマコウノドリ)の誕生です。

 

ちなみに夫は夫なりに娘をかわいがろうとしてくれていましたが、いかんせん赤ちゃんというものがよく分かってなさすぎた。

抱いても泣く娘を見て「なんで泣いてるんやろ」と言うので「眠いのかなー」と答えたら「そうやったんか、ごめんねー」と泣いたまま布団に置く。えぇ、赤ちゃんも大人のように眠くなったら布団に入って一人で入眠していくと思っていたんですね。「そこから⁈」みたいな気持ちで、夫に色々説明するのが面倒であまり世話を頼まない。

 

だんだん娘が寝た時間に家事をすることもしんどくなり、娘を抱いたまま座って眠ったり、散歩に出ると寝るのでベビーカーごと玄関に入れて、起きるまで固い床でぐったりと横たわったり。ちっとも疲れはとれない。家事もやる気にならない。最低限だけ。だんだん部屋は散らかり、娘がいつ泣くのかと怯えながら過ごしていました。泣いてばかりの娘に「うるさい」と怒ったり、抱かずに呆然としていたり。今振り返ると完全な産後うつですね。

 

家事の手を抜いても夫は全然気にしなかったのが救いです。ただ、平日は仕事に忙しく、休日は産前と変わらず趣味に没頭していて、丸一日家にいる日がなんと3ヶ月間一度もなかった。これ、悪気ないんですよ。赤ちゃんのいる暮らし、今までと全然違うことにあんまりピンときてない。私も伝えていないから。ただ今までの暮らしに赤ちゃんが加わってかわいいねって感じだったんだろうな。

でも私はどんどん痩せていくし、娘が泣くとイラッとしてるのには気づいてくれていて、時々夜中に2時間ほどドライブに娘を連れ出してくれていました。(娘は車が動いている間だけ寝る。エンジンを切らなくても停車すると起きる)

そんな中、私は友だちの結婚式二次会に呼ばれたので、まず美容院に行きたい、と産後初めて娘と3時間ほど離れることに。

 

夫、初めて娘と2人きり。たっぷり授乳していったので、帰ってくるまでは持つだろう。久しぶりのお一人様時間が最高だったのをよく覚えています。帰ってきてヨレヨレの夫を見たときも最高だったのを覚えています。(最低)

二次会の日なんか、夜は昼よりさらに娘の機嫌が悪かったので、何もできず車で会場の前まで来て私が出てくるまで途方に暮れてたんですよ。冷凍の母乳を置いていったけど解凍がうまくいかず、娘がお腹すいたタイミングであげられなくて、解凍できた頃には娘がギャン泣きで何も受け付けなくなっていたらしい。ふふふ、ザマァ(最低)寝不足が続くと、人は荒んでくることがよく分かりました。ほんとにこの頃性格悪かった。反抗期とかあんまりない人生だったので自分のすさみ具合に驚いていました。めっちゃ何かにつけて文句言いたい。

 

もっと夫に頼んでみればよかったんです。この2回で「一日中あんな感じなん…?そら痩せるわ…」と分かってくれたので、ここぞとばかりに「丸一日休みの日を作ってほしい、買い物にはついてこないで一人で行動させてほしい」と頼みました。夫は頼めばやってくれるのです。察してもらうなんて諦めて。

 

知らない人が来ると大人しいのに、帰るとその分余計泣くし、離乳食はブーブーするし、相変わらず寝ないけど、機嫌の良い時間にこそ家事をして、寝たら私も仮眠とおやつ!と適応してきたのと、やはりかわいいなと思う瞬間や成長が嬉しくて、なんとか心の均衡を保ちながら、時々メアリージュンになりながら、ガリガリのまま娘が11ヶ月になりました。(娘はぽちゃぽちゃだった)

さらに夜泣きがすごい。断乳したら眠るようになる子が多いというので、一歳になるのが楽しみで楽しみで。(なんとなく1歳までは授乳するものだと思っていた)でも1ヶ月も我慢できず誕生日の2週間前に断乳を決行!3日のギャン泣きで断乳を完了したら娘はめちゃ離乳食を食べ、昼寝こそ相変わらず30分で起きるけど、夜中は起きてもトントンだけで寝るように!これで劇的に私の体調、情緒が安定しました。

そこからはびっくりするほど手がかからない子どもでした。あれだけ泣いたのだから、イヤイヤ期もさぞ暴れ倒すのだろう、と保育園で今まで見たイヤイヤ期の1番キツかった子を想定し、覚悟しましたが、全然やったわ。娘はおしゃべりがとても得意だったんで、話せば分かる、イヤな理由が伝えられる。

 

逆に、赤ちゃんの頃よく寝ていた息子がイヤイヤ期爆発してたんで、子どもはよく分かりませんね。

 

元気でいてくれることが1番の幸せ。生きていてくれるだけで奇跡。分かってます。

だけどほんまにしんどいこともあるし、今まさに心折れそうなお母さんもいると思う。鬱まで行かなくても、日によって今日はほんとだめだってなるお母さんもいると思う。

 

小さい子どもが大好きな私ですが、子育てと保育は全くの別物、母と保育士は全くの別物で、私は保育士の仕事には割と向いてる方かと思ってるけど、お母さんには向いていないと思っています。全然いいお母さんじゃない。

でもこれが私なので、完璧なお母さんでいるのは諦めました。あんまり遊んであげないし、よく怒るお母さんだけど、我が子たちは大事でかわいいと思ってるから、それで許してくれ。

 

すごく長くなりましたけど、世のお母さんに言いたい。かわいいよりしんどいが勝っててもダメなお母さんじゃない!そしてお母さんだけで育てなくていい!

そして世のお父さんにも言っておく。母は産んですぐ子どもを死なせちゃいけないミッションの最高責任者にいきなりなるのに、父は新人バイトみたいな気持ちで参加すな。そして、この子育て大変期に夫に言われたこと、されたことは、女は死ぬまで覚えている…良いことはもちろん、悪いことは殊更に…(呪いの言葉で終了する誕生記)

 

 

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