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人生初めての栗拾いに行ってきました。
いつぞやの献立は〜
#栗ご飯
#塩麹唐揚げ
#きのこと小松菜のお吸い物
塩麹唐揚げ by まるこさん | レシピブログ - 料理ブログのレシピ満載!
親友が家族で栗拾いに行くと聞いて、娘が行きたい行きたいと言って帰ってきました。ちょうど誕生日の後の連休だったので、そしたら我が家も行ってみるか。と、同じ日に行くことに。
家族水入らずにお邪魔するのも悪いかな、でもあわよくば出会えないかしら、とこっそり出発。ストーカー風。
「甲子園13コ分の広さ!」という果樹園のホームページを見て、「広いしな!出会えるか分からんよ!我が家は出るの遅かったからな!もう帰ってはるかもしれんしな!」としつこいくらいに子どもたちに言い聞かせ、いざ栗畑へ!ガッカリさせないための予防線オブ予防線。♪半信半疑=傷つかない為の予防線を今、微妙なニュアンスで〜…
…拾い始めて3分で遭遇。
こんなことある?子どもたち大歓喜!
闇雲に落ちてる栗を踏んだりほじったりして全然うまく拾えない私たちでしたが、お友だち家族に栗の拾い方、イガからの出し方を教えてもらいました!
イガ、あんなに鋭利なんて知らなかったぜ…自然界であんなに尖がる植物すごいですね。栗の皮自体硬いのにまだトゲトゲ纏っちゃって、全力で守ってるやんか。
軍手はめててもハンドではとても無理な尖っぷりで、足で踏んでムイッと剥くのですが、靴履いてても刺さってきます。ちょっとメッシュになってるとこなんてもう針のムシロです。
なんかずっとチクッとしてたんで靴脱いだらほんとに足からピーンとトゲが生えてましたから。ギャグ漫画か。
集め出したら収集癖のある息子はあっという間にネットがパンパンです。公園とかでも袋渡したらおびただしい量のドングリを集めるものね。
一方娘は大きくてツヤツヤピカピカのみを厳選しています。
着いた頃にはもうお客さんがたくさんだったので最初はもう踏まれたやつとか虫食いのやつしかなくて、どうするんこれって思ってたんですが、このたわわな樹を見てください。
これは青いものがおおいですが、茶色くなってるのが大量についてるのもあって、風が吹くたびにボトォ…って降ってきます。重すぎて枝がたわんでるものも多くて、栗ってこんなに実るのかい…?ってビックリしました。
でもよく考えて。あんな尖ってるやつが頭上から飛んでくるんです。そう、ナイフのような彼らがボトォ…それでか、帽子を被っていくのがオススメとかかれていたのは…こわ。
帽子を忘れた私は、隠したナイフが似合わない栗たちを おどけた歌でなぐさめながら(スピッツか。いやもう隠してないトゲ丸出し)ぼちぼち拾いまして。
突然の落穂拾い。
4人で2.5キロもの栗を持ち帰りました。帰り道に栗の保存方法やら調理法を調べて、1日目はシンプルに茹でた栗をポンと包丁で割ってスプーンでほじって食べるやつを作りました。
茹でると傷みやすいみたいなので冷凍して。
娘が「栗ご飯が食べたい〜」というので、せっせと栗を剥きました。全指先が死んだ(全米が泣いたみたいな言い方)。
包丁と指で剥いてる間、初めて食べようとした人の強靭な精神と食への執念についてグルグルと考えながら。
みんな考えません?明らかに食べるところが少なすぎるものとか見た目グロい生き物とか、1番最初に食べようとした人どんな気持ち…?みたいな。筍とかタコとかナマコとか。だんだん昆布で出汁を取り出した人とか鰹節なんかあんな硬くしてから削るっていう手間に対して安くないだろうか、とか。蒲鉾とちくわ発明した経緯は?とかもうどんどん脳内で脱線していく。そうして黙々と不毛な考察をしながら、指先を痛めながら、剥いたのがこの栗ご飯です(重い)。
いやぁ、でも楽しかった。慣れてきた子どもたちが風が吹くとハンターの目と耳で栗が落ちてきていないか探し出して、栗畑を出てからも「この風…きっといい栗が落ちてる…」とか言い合ってて、すっかり狩人で笑った。
そして甘露煮も食べたいとねだられて調べてみたら、また全指が死にそうなのと、砂糖の分量に慄いています。作れるだろうか…